脳筋家族と痩せたい社畜
痩せたい
年を重ねるごとにどんどん痩せづらくなってきている気がする
10代の頃ならちょっと食べる量を減らせば1〜2キロすぐ減っていたのに、今ではどれだけ食べる量を減らしても、マッサージしても痩せない。むしろ太る。気を抜いたらすぐ肥える。
やはり痩せるには適度の運動が必要不可欠なのだろうか、適度とは一体どれくらいなのか、私があと5キロ痩せるにはどれだけの「適度な運動」をしなければならないのか、適度だろうが過度だろうが運動したくない、仕事以外で走り回りたくない布団から一歩も出たくない。
運動が苦手だ。
めちゃくちゃ嫌いってわけではないし運動すると結局は気分がスッキリするんだけどかといって好んでしようとは思わない。
運動嫌いに理由もクソも無いのだが、私の場合は恐らく幼少期の経験もある程度原因になっていると思う。
私の実家は武道一家だ
母は某武道の元国際候補選手であらゆる大会を総ナメにしていたし、父もまた違う武道の有段者で仕事の傍ら武道の臨時講師などもしていた。
母は選手を引退後もいくつかの道場の師範から現場復帰を頼み込まれ、数年前までは師範大として生徒を受け持っていたし、3つ上の兄も母の道場で段をとったり、その他サッカーバスケアメフト等、実に様々なスポーツでリーダー格として活動していた。
そんな家族に囲まれ育った私も当然のことながら運動が出来無い。
いや普通できるよね?スポーツ一家のサラブレットだよね?なんで出来ないの?無能なの?
そんな心に刺さる声が聞こえてきそうだが出来ないものは出来ない。
3歳の頃から母の道場破り周りについてまわりありとあらゆる武道を叩き込まれた。
組手の大会にも強制的に出場していたし、型の審査も強制的に参加していた
だが出来ない
出来ないものは出来ない
どれくらい武道乃至スポーツが出来ないかというと小学一年生の時の逆上がりのテストで「◯◯さんはもうちょっと!もうちょっとんなんだけどねえ^^;」と体育の教師に言われその後9年間同じセリフを言われ続けたくらいできない。
そんな私は当然のことながら家族の中で浮いていた
だってそうだろう?
私の家族の話題はいつだって
◯◯の選手がこの前の試合の動きが良かった
とか
△△の大会があるから今から庭で練習してくる
の様に、ほぼスポーツに関することだった。
私にとってはよくわからないし正直どうでもよかったのである。
しかし我が家はスポーツに興味関心がない私にも自身のスポーツ魂を全力で押し付けてくる家庭だった。
リビングにある60インチの大きなテレビスクリーンには365日何らかのスポーツ試合かジャッキー・チェンの映画ばかりが映っていたし
(その影響で私の幼少期の好きな男性のタイプはジャッキー・チェンとケイン・コスギだった。)年末年始に映るのはKー1かSASUKEのみ。
学生時代学校から帰宅すると「ただいま」という声が足元から聞こえてきたかと思えば母が居間で逆立ちをしているのはよくあることだったし、「休日だから」という理由で父に朝の4時に起こされ坂ダッシュ10本やらされるのが日課でもあった。
実家には一般家庭の箱ティッシュと同じだけの数(※当社比※)の木刀が家中に放置されており、和室には母の嫁入り道具の衣装ダンスとヌンチャクがこれ見よがしに飾られていた。
因みに多忙な母との一番の思い出は彼女が私達兄弟を両の腕にぶらさげた状態で自身が回転するという通称「上腕二頭筋プロペラ機」という遊びをしてもらった事である。
父と兄とはもう10年以上まともに会話をしていないのであまり思い出がないが、上記の事柄からだけでも分かるように、我が家は異常な程脳筋共の巣窟だった。
このような経緯から運動アレルギーが発生して運動が出来なくなったのか、それとも元から運動が出来ないのに強制的にやらされたことによりさらに嫌いになったのか。
まさに卵が先か鶏が先か状態だ。
話は戻ろう。
とにかく私は一種のスポーツへのトラウマからか運動があまり好きではない。
しかし痩せる為には運動しなければならない。
今はまだ若いから問題ないが、この先ずっと運動をせずに年を重ねていけばぶくぶくと肥え、やがて膝の痛みを訴え出し、成人病に苦しむこととなるだろう。
運動しなけば、私という一人の社畜に、未来は、無い。
どうせ運動しなければならないのなら運動を好きになりたい。
何か楽しい運動はないだろうか
とりあえず回数制のジムに通おうと思う。
「ジム」といっても色々あると思うからオススメのジムなどがあれば教えてほしい。
今に見てろよ脳筋家族....。
私は生まれ変わる。
運動嫌い(ていうか単なるなまぐさ)を克服し、心身ともに己を鍛え、次の大型連休までには内なる武道魂を覚醒させる!!!
ムキムキオネエさんに!俺はなる!!!