髪伸び太
髪が伸びました社畜です。
髪が伸びると鬱陶しい気持ちが主ですがなんだかちょっぴり嬉しくもありますよね社畜だけですかそうですか
社畜は10年間以上髪型がショートボブなのですが11年前までは肩下まで毛がありました。※社畜は生物学上〝メス〟に位置する※
よく、女性は失恋したら髪を切るなどと、心境の変化により頭皮の毛をどうにかすると言われておりますが社畜がロングからショートにした理由は全く違います。
父にハサミで切られた
以上。
社畜の父は決して悪い人では無いのですが、ダックスフンドの足より短い気の持ち主。
気性が荒く手が早いのでよく殴られていた社畜チャイルドを母がいつも庇ってくれました
社畜チャイルドは父の行動言動にはとうに慣れており、殴られたり蹴られたり引きずられたり靴下を口に放り込まれたりされてもCHARA・ヘッCHARAだったので、その都度庇ってくれる母に対して
「Hey mother,
まだ慌てる時(刻)じゃないサDon't worry 心配しないでeveryday 毎日俺はall OK。」
とすら思っておりました
しかしある日事件は起きました
その日いつも通り父に罵倒されていた社畜チャイルドは、ただ時が過ぎるのを黙って待っておりました
ずっと下を向いて黙り続ける社畜の態度が父の気に障ったのかどこからか大きなハサミを取り出し社畜の髪を掴み切りつけました
「Hey mother!!!!エマージェンシー!!!!今!今が慌てる時!!just now!!!my hair!!!!声が聞こえる!!!right now!!!助けてって!!!」
必死に抵抗しながら社畜は初めて心の中で母にSOSを投げかけました
思い返すとこれが社畜の記憶に残る数少ない父への抵抗でした
母と社畜の抵抗虚しく社畜は頭髪を切られ、近くの床屋に連行され、見事ロングヘアーから裸電球ヘアーに早変わり。
エンエン泣いた社畜チャイルド。
しかし意外にも周りは好反応で。
その時初めて社畜は自分がロングよりショートの方が似合う類い稀なブスだと気付きました。
思えば髪を乾かすのも面倒くさかったし、春夏秋冬日差しが強くない地域で生まれ育った社畜には最初(はな)から頭皮の毛など必要なかったのです。
社畜は父に感謝しました
お父さんありがとう
お世辞でも似合うと言ってくれた同級生ありがとう
30cmものの長さを30分でぶった切った1000円カットのおっちゃんありがとう
私、この髪で、生きていくよ
それからというもの社畜は永遠のショートカットを神に、そして髪に誓ったのです。
が、正直飽きた
10年は長い。
10年もあれば生まれてきた赤ん坊が元気に小学校に通うしガングロのギャルがSK-llの綾瀬はるかくらいに白くなるのに充分な年月(シミは残る)です
どんなに揺るがぬ決意だろうと10年たてば脆いもの。
社畜は伸ばす。髪を。
めんどくさいし似合いもしないが社畜はそう決めたのです。
「なんか飽きたし。」
そんな膝上スカート紺ソJKみたいな理由で10年越しに髪を伸ばす。
なんの生産性もない闘いのコングが今、鳴り響いた。
関係ないけど最近このバンドにはまってるから邦ロック好きな人は聴いてみてね
バンド名は『My Hair is Bad』